馬持ってますけど、なにか。

馬上の空論

気付けば馬に乗り始めて9年、馬を持って3年目になりました。自分自身の体験談や馬にまつわるあれこれについて発信していきます。

乗馬の競技の種類について

こんにちは。クロフネです。

一口に乗馬と言っても、複数種類があります。

水泳にクロールと自由形とバタフライといくつもの種目があるのと同じです。

今日はどんな種類があるのか、書いていきたいと思います。

 

障害馬術

馬でハードルを飛び越える競技、といったら分かりやすいでしょうか。

イメージはこんな感じ。

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リオオリンピックの障害馬術の動画がこちら↓

www.youtube.com

 

これで、障害の高さ150〜160cmくらいかな?

(国際馬術連盟/ FEI によると、高さは最高で160cmだそうです)

2020年の東京オリンピックでも世田谷の馬事公苑で競技が開催されます!

馬術は、ヨーロッパの選手が圧倒的に強く、アジア勢はまだまだ劣勢な競技。

一流のトップライダー達が集結することはなかなかないので、競技を見れることが楽しみです!

 

基本の障害馬術のルール

馬場に大体8〜10個程度の障害が設置されており、どの障害を何番目に飛ぶかがあらかじめ決まっています。(これを、コースといいます)

コースを回っている途中に、障害が一つ落下するごとに減点が4点つきます。この減点が最も少なく、かつタイムが最も早い人馬が勝ちとなる競技です。

想像しにくい場合は、炎の体育会tv華原朋美さんの動画を見ていただくと分かりやすいかと思います。

コースでは、どの障害を何番目に飛ぶかは決まっていますが、どこを通るかはライダーの自由です。

例えば、以下のようなコースがあったとします。

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この場合、4番目の障害→5番目の障害は、6番障害の外を通るか(点線)内を通るか(実線)自由だということです。

6番障害の内側を通った方がタイムは速くなりますが、その分障害落下のリスクは高まります

トップライダーになればなるほど事前にどこを通るかしっかり考えて臨むので、見ていても楽しいです。

 

馬場馬術

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馬場馬術は、「馬上のフィギィアスケート」とも表現されます。

オリンピックに出場した中で最高齢の法華津さんが出ていた競技です。

 

馬場馬術では、馬場のどの地点で何の動きをするのかが決まっており、馬の演技の正確性と美しさが審査対象となります。点数が最も高い人馬が勝ちとなります。

障害は「コースを回る」というのに対して、馬場は「経路を踏む」と言います。

馬場の場合は必ずジャッジが2〜3人おり、ジャッジが演技を見て各項目の点数をつけていきます。

各項目10点満点で、点数は全ての項目を平均したパーセンテージで算出します。

オリンピックだと90%代が出たりするのですが、これは世界最高峰のほぼ完璧な演技で、日本の一般的な大会だと上位の人馬で大体60〜70%くらいです。

私はあまり馬場は得意ではないのですが、うまくいくと「人馬一体」の感覚を感じることができるので楽しいです。

 

総合馬術

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上記の障害・馬場の両方と、山などの屋外に置いてある障害のコースを走るクロスカントリーという競技の3種目をこなす競技です。

ロンドンオリンピックでのクロスカントリーはこちら↓

www.youtube.com

試合では1日目障害、2日目馬場、3日目クロスカントリーというように、種目ごとに分かれていたりします。

クロスカントリーは山を駆け抜け、水に入り、丸太を飛び越え…となかなかエキサイティングです。

クロスカントリーの障害は固定されており、障害馬術のようにポールが落ちるわけではないので、足を引っ掛けると大事に陥りやすいというポイントがあります。

そのせいなのか、日本では総合馬術人口がとても少ないです。

アジア大会ではメダルを取ったりと、日本勢が一番活躍しているのがこの総合馬術何ですけどね〜。

 

ウェスタ

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私はやったことないので、全然詳しくないのですが。。

カウボーイハットを被り、カウボーイのような格好をして馬を操る競技のようです。

これまでの3種目はブリティッシュスタイルなのですが、ウェスタンだと鞍から頭絡から何もかも違います。

 

こんな動画を見つけました。↓ かっちょいい〜。

www.youtube.com

 

エンデュランス

http://www.y-long-riding.com/common_img/endurance_img01.jpg

参照:http://www.y-long-riding.com/menu/endurance/index.php

 

これも私やったことないのでよくわからないのですが…。

一言でいうと、エンデュランスは馬の長距離走です。

何日もかけて、長いものだと80kmほど走ったりもするそうです。

80kmをただ早く走ればいいというものではなく、馬を良いコンディションで完走させることが最も大事なようです。

そのために、馬との信頼関係や馬のトータルケアに関する知識がとても重要になります。

 

村山由佳さんの「天翔る」という本は、エンデュランスと向き合う少女の話です。

琴線に触れる繊細な文章で、単純に読み物としても面白いのでオススメです。

内容紹介

札幌に住む看護婦の貴子は、学校に行けなくなった11歳の少女、まりもと知り合う。自分が通う牧場(ランチ)にまりもを誘うが、そこで待っていたのは、風変わりな牧場主と、エンデュランスという乗馬耐久競技だった。馬をいたわりながら、野山にめぐらされたルートをたどり、長距離を翔けぬける。競技に魅せられた者たちだけが見ることのできる世界とは? それぞれに喪失感を抱えた男女たちが生きることに向き合っていく感動作。

 

この1記事では伝わりきらないと思いますが、一口に馬術といっても様々な競技があるんです!

少しでも伝えられたらいいなあと思います。

それでは。