実は色々ある!障害馬術競技のルールを解説。
障害馬術競技には、実は様々なルールがあるんです!
今回の記事で紹介していきます。
基本ルール
まずは、基本のルール。このルールにのっとって行われる試合が一番多いです。
- 一つの障害落下ごとに減点4。
- 減点が小さく、タイムが早い者が勝ち。
- 二回障害を飛ぶことを馬が拒否(反抗)した場合、失権。
- 落馬した場合は問答無用で失権。
- 障害と障害の間で45秒以上が経った場合、失権。
- 障害の飛ぶ順番と向きを間違えた場合、失権。
- 障害を飛ばずに壊した場合、タイムは止められ、もう一度向かい直して踏み切った瞬間にタイム再開。走行後、自分のタイムに+6秒が加算される。
- 規定のタイムが決まっており、そのタイムを超えた場合はタイム減点がつく。
ジャンプオフ
比較的大きな試合では、ジャンプオフを設けていることが多いです。
ジャンプオフは、最初のラウンドで減点が0の人馬だけが出場することができる、第2ラウンド。いわば、決勝戦です。
減点が0の人馬の順位はジャンプオフの順位によって決まるため、最初のラウンドがいかに良くてもジャンプオフで失敗してしまえばそれまで。
ジャンプオフはスピード勝負になるため、かなり小回りをして果敢に攻める選手の様子が見られ、見ている側もとても盛り上がります!
攻めすぎて失敗してしまうこともあるあるなんです。
スピード&ハンディネス競技
通称、スピハン。
この競技は、スピードが全て。最初に紹介した基本のルールではまず減点数、それからタイムで順位が決まりますが、この競技は障害物の落下がタイムに加算され、タイムのみで順位が決まります。
例
Aさん…タイム49秒83で障害減点0→総タイム49秒83
Bさん…タイム44秒59で障害減点4→総タイム48秒59
の場合、基本ルールだとBさんはAさんに負けますが、スピード&ハンディネス競技だとBさんはAさんに勝つことになるんです!
こうなると、落下のリスクを恐れず走りこむのか、できるだけ落下はしないように慎重にいくのか、各選手の個性が垣間見えて見ていても楽しいです。
トップスコア競技
現在ちょうど開催している国体でも正式な競技として存在しているのが、トップスコア競技。
炎の体育会TVという番組で、華原朋美さんも挑戦していました!
この競技がユニークなのは、どの障害を何番目に飛ぶのかが決まっていないところ。
選手が自由に自分の飛ぶ障害を選択できるんです。
各障害には難しさに応じて点数がつけられており、飛越するとその点数が入る仕組み。
障害が落下した場合は点数は入りません。
同じ障害は2回まで飛越してOKですが、障害が落下した場合はもうその障害を飛ぶことはできません。
トップスコア競技で面白いのはジョーカー障害という一番点数の高い、かなり難しい障害が一つだけあること。
他の障害は落としても減点にはならないのですが、ジョーカー障害だけ落とすとその分減点になるんです!一番点数が高いだけに、落とすとかなりリスクは大きい…。
ジョーカーに挑戦するのかしないのか?どの障害をどのように飛んで点数を稼ぐのか?個人的には一番見ていて面白い競技だと思います。
ダービー競技
国体や全日本障害など、大きな大会でちょこちょこ開催されているのが、ダービー競技。
この競技は、少し総合馬術の要素が入った障害の競技と考えると分かりやすいかもしれません。
坂のアップダウンがあったり、溝を超えたり生垣を超えたりと、まさにプチ総合と呼んでもいいような競技です。
余談ですが、ドイツではハンブルグダービーという有名なダービーの競技会が毎年開催されているんですが、坂を下るとこなんかはかなりえげつない。。。
世界最高峰の競技会は流石にレベルが違いますね!!
Gilbert Tillmann | Claus Dieter | Deutsches Spring-Derby Hamburg 2017
六段飛越競技
その名の通り6つ障害が続けて置いてあり、だんだん高さが上がっていく競技です。
6つ目の障害が低いところから始まり、クリアできない人とそこで終了、クリアしたものだけでどんどん高さを上げていきます。
六段飛越競技を見に行ったことがありますが、高さが上がっていった時の緊張感はハンパないです。是非見にいって欲しい競技!
日本記録はなんと199cm!
2mの障害を飛び越えるなんて、どんな気分なんでしょうか。。
いかがでしたでしょうか。
障害飛越のルールは意外とたくさんあるということを、知っていただけたでしょうか。
それぞれのルールごとに楽しみ方も違うので、是非一度生で見てみてくださいね。
それでは。